2015年9月14日月曜日

命名法

思いの外悩むものが、名前の付け方だ。
変数から始まってメソッド、関数、クラス、名前空間、プロジェクト名称…
名前を付けるべきものはたくさんある。
命名とはパッケージなのだ。命名に関して思い悩む、あるいは、なかなかつけられないのは想像力が欠如しているわけではない。
分析が足りないだけだ。もしくは、名前をつけるには不適当な粒度と内容を持っているかもしれないことを検討する余地が残っているだけかもしれない。
一意の名前をつけられない原因は、対象となる変数なりクラスが、いったいどういう役割を持っているのか?という点でしっかりと確定されていないだけかもしれない。

そこで帰納法を試してみよう。
帰納法とは、特化したものから観察結果を取り出し一般的なものを導き出す手法だ。
つまり概念化して、形態や方向性など、モデルとしての本質を探る。まず、この段階で余計なファクタが取り除かれ重要なポイントだけが残ると思う。ここまでは確認段階だ。いわゆるインタフェースの抽出に似ている。

次にまったく逆のアプローチをとる。
演繹法により前提条件から結論を導き出す。ちょうど数学の公理から系統を導き出すようなイメージだ。ここでは、一般から特殊へと逆の流れをとる。
ここで、概念モデルから特殊化されたモデルが形成され、その対象を表す、もしくは、要約するべき名前が見つかれば幸いだ。
もし、この時点で要約すべき表現が見つからなければ、対象が明らかに役割過多かもしれない。

と、理屈ばかり書いたように思えるが、これは私たちがふだん行ったり来たりしているモデリング手法そのものだ。

0 件のコメント :

コメントを投稿