週の労働時間は変えずに、5日の出勤を4日に圧縮する合理化策です。
個人的には歓迎すべきニュースで、この流れが加速してひとつのムーブメントにまで醸成されれば、日本も少しは幸せになるのでは、と淡い期待を寄せています。
実は、スポーツ用品などを扱うアルペンは1989年に既に週休三日を導入してます。ずいぶんと早い時期から労働時間の圧縮を実施していたのですね。
もう少し後になるとEPSONが製造現場での裁量制的な製造活動を実現しています。
一部ではありますが、日本もこのような流れの努力をしているのです。
とはいえ、基本的に我々日本人は働き過ぎだと思います。単なる働き過ぎではなく、働き過ぎに感覚が麻痺しているとさえ思います。とくに私たちの業界がその最たるものではないでしょうか。ここに改善の余地はないのでしょうか。
インターネット黎明期、私たちのような職種はやはり働きすぎでした。しかし、いまほど働いていなかったように思います。あれから、約20年。モノづくりの手法も考え方もツールもずいぶん合理的になったのにもかかわらず、いまのほうがずっと働き過ぎなのは不思議ではないですか?
どこに問題があるのでしょうか。
ひとつには、システムが複雑になり過ぎたというのはあると思います。工学的なシステムだけの話ではなく、社会も、サービスも、人も、複雑になり過ぎました。
それは加速度的な速さで拡大しているとさえ思います。
しかしながら、高効率な生産性を目指すプロジェクトもなかには存在します。反面、前時代的な大仰なモノ作りをするプロジェクトも存在します。
どちらが正しいか?という話ではありません。
ただ、幸福を追求する権利と、幸せを感じようとする感性を忘れないで欲しいと思うだけなのです。
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