2015年7月28日火曜日

Test First ?

以前、テストに基づいて仕様を考えることを試してみた結果という観点での内容の文章を書きましたが、これはそれほど難しい考え方ではないということを皆さんも薄々気がついていることだと思います。
ただ、重厚長大な形式主義や単なる習慣が、こういった逆転の発想を打ち消してしまうのは少々もったいないようにも思います。

依然として、要件をまとめて、機能仕様を作成し、さらに詳細設計書まで落とし込んでやっと楽しい実装に入れるという流れも、そろそろ限界を迎えてるのではないかと、いや、とっくに限界なんだろうと考えるわけです。
なぜなら、プロジェクト後半にもなるとせっかく作成した先の成果物は、だんだんと現実から乖離してメンテナンスもままならず、役に立たなくなることがあまりにも多い。
最終的にはどうなるのか?というと、実装者の裁量にまかされるわけです。
本末転倒な話です。

さて、では、視点を変えてテスト項目から洗い出してゆくとどうなるのか?
結局は同じことなのです。
ユーザ視点になるとテストの項目で表され、開発者の視点で見ると仕様書になるわけです。
つまり、これは表裏一体。結局、同一、同じものを言っているわけです。
両者ともにウォーターフォールのV字型機構で対応して表され、インプットとアウトプットで対になるわけですから、ごく自然なことだと思います。

そのことのひとつの証明として何日間かかけてドメインを中心軸として、左右対称の形を描くユニットテスト、モックアップなどを取り上げてきたわけです。
いずれの思想も根底にあるのは、通常の習慣とは逆にモノゴトを観察する知恵なのです。

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