この言葉が使われたときは、注意信号である。
とりあえず、仮の実装でもしておけばよいとでも言うのだろうか?
明確な方針が存在しないときに、この表現が使用される頻度が高くなる。マネージャクラスがこのような言い回しを多用する場合、十中八九、全体を把握するのが困難な状況に陥っている証拠である。それならまだしも、口癖にまで「昇華」している場合があるので、そうなったら改善するのは非常に困難だ。注意されたし。
ルールが明確でない。
ドキュメントの体裁から、保管場所、変更管理、エビデンス。
これらはビジネスの問題だ。軽く考えてはいけない。
にわか体質のチームは、まずこの問題を克服しなければ何も始まらないと考えてもよい。
わかればよいと言う人が少なからず存在するが、課題に直面しているであろう刹那だからわかることであり、半年後、一年後、あるいはまだ見ぬ人々がメンテナンスにあたることを想像したときに、今と同じように理解し得るだろうか?
誰が何をしているのかわからない。
誰が何を担当しているか?を把握していればよいのは管理者だけの「特権」ではない。
コードの競合は事前に察知したいと誰でも考えるし、実際に手がけた人に確認したいこともあるだろう。進捗管理と言いながらも言い値で見積もったグラフを描いているだけで、実際の状況を何ら反映していない不正確な代物だ。
コミュニケーション不足
ここまで来ると最早末期的症状を呈し始める。あちらこちらに問題が山積し、深く結びつき、絡みついた糸をほぐすのは困難だ。まして、実際に手を動かすメンバーが口を閉ざし始めると、どこにどんな問題があるのかさえ見えなくなる。
かなりの高確率で休日がつぶされるようになる段階だろう。
逆の見方をすれば、これらの事柄は貴重な経験になる。
経験した人でしかわからない重要な問題の息吹と戦いの歴史だ。
それにめげずに改善を続けよう。
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